韓国政界では来年の総選挙を控え、「86世代は勇退すべき」との主張も聞こえているが、実際に候補者の公認作業が進めば、86世代のほとんどが党公認を得られると予想する向きは多い。
呂善雄(ヨ・ソンウン)元青瓦台青年疎通政策官は「86世代のある議員は今回公認されれば7回目となる。30年間享受してきた恩恵をさらに受けようとしている」として「70年代生まれは86世代の手足となって働いているうちに時が流れ、今や80年代生まれまで脅かされている」と話した。与党「国民の力」の李承煥(イ・スンファン)団協委員長(41)は「386コンピュータ(1980年代後半に発売されていたインテルのi386プロセッサ搭載PC)は遠い過去の話だというのに、(同じ1980年代に学生運動に身を投じた)86世代は運動圏出身者としてひとたび議員バッジを獲得すると、これまで恩恵を受け続けてきた」とした上で「そろそろ打倒する時が来た」と話した。キム・ソンス漢陽大教授は「物理的にも道徳的にも86世代はもう限界に直面している」として「来年の総選挙でその既得権が大きく崩れるのではないか」との見方を示した。
パク・サンギ記者、キム・テジュン記者