韓国国防相が国会出席中に株売却依頼? スマホ画面が物議

韓国国防部「会議の前にメッセージを受け取り返信」
その後は別のメッセージを再確認か

 韓国国防部(省に相当)の申源湜(シン・ウォンシク)長官が7日に韓国国会予算決算特別委員会に出席した際、会議中に株取引のメッセージを確認する様子を撮影した写真がメディアで公開された。韓国国防部は「取引は委員会が始まる前に行われており、別のメッセージを確認する際にこの内容を再確認したものだ」と説明した。

【写真】国会出席中の韓国国防相スマホに表示された株式売却メッセージ

 シン長官は同日午後3時37分ごろ、国会予算決算特別委員会全体会議中に株式売却に関するメッセージを確認し、この様子が写真記者のカメラで撮影された。シン長官は「ソルスのみ売却1000株2万4250ウォン、奥さま767株2万4250ウォン」というメッセージに「はい、取引終了後に昨日と同じく全額送ってください」と返信していた。

 シン長官は長官候補だった先月、国会に自らと配偶者、子供が所有する総額19億3000万ウォン(約2億2200万円)の資産を公開した。その中にはソルス先端素材、テスラ、アップルなどの株式もあった。シン長官が受け取ったメッセージの「ソルスだけを売却」はソルス先端素材の株を売却したという意味だ。ソルス先端素材はバッテリーや電子素材などを製造する企業だ。

 シン長官は国会議員だった2021年にソルス先端素材株を1000株保有と公開し、昨年は1000株を売却したと報告した。シン長官の配偶者は2021年と昨年の資産公開でソルス先端素材株は所有していなかった。その後今年3月の資産公開でシン長官はソルス先端素材株3933株、配偶者は1767株を新たに購入していた。

 この問題について国防部は「某メディアが写真付きで報じた国防部長官のスマホ画面は、ある証券会社の委託代理人が株取引の結果を報告したものだ」「このメッセージは今日(7日)朝9時35分に受信し、9時45分に返信したもので、これは予算決算特別委員会全体会議が始まる前だった」と説明した。同委員会は同日午前10時から始まった。国防部は「予算決算特別委員会中に株取引を行ったわけではなく、業務関連の内容を含む多くのメッセージを確認する際にこの内容を再確認したものだ」とも主張した。

盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者、キム・ジョンファン記者

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