仲邑さんは6歳だった2015年、韓国に来て韓鐘振(ハン・ジョンジン)囲碁道場で約2年間学んだ。このため、韓国にはライバルや友人が多い。韓国料理も好きで、この日の会見では「毎日、囲碁仲間と一緒にキムチチゲを食べられるのでうれしい」と話した。
来年初めの女流棋聖戦でタイトルを防衛した場合は返上することになる。韓国に来たら韓鐘振道場を拠点に修行し、仲邑さんの母親が両国を行き来して娘の世話をする計画だという。仲邑さんは最も尊敬する韓国の棋士に朴廷桓(パク・ジョンファン)九段を挙げた。
今、韓日両国の視線は、仲邑さんが韓国でどのようなタイトルを占めるのかに注がれている。仲邑さんは日本の女流メジャー棋戦で優勝1回、準優勝2回を記録し、現在は女流棋聖というタイトルを持っている。
仲邑さんは今年、韓国女子リーグに外国人選手として参加し、7勝2敗(勝利数ランキング9位)だった。これは、中国女子甲級リーグ(1勝5敗)や国際大会(1勝3敗)での成績を上回る。今年の日本国内での戦績は18勝18敗で、昨年(48勝22敗)より下がった。
韓国棋院のランキング方式で計算した仲邑さんの現在の韓国における順位は女子棋士81人中26位だ。鄭寿鉉(チョン・スヒョン)九段は「適応する時期を経たら10位圏内は十分だろう」と予想した。李賢旭(イ・ヒョヌク)九段も「日本国内では3位、韓国に来れば10位程度」とみている。師匠の韓鐘振九段は「10位圏からスタートし、3年以内にタイトルを取る」と予想した。
金恩持(キム・ウンジ)七段(16)ら「英才棋士のライバル」たちとの競い合いを通じた相乗効果も期待される。金恩持七段とは公式戦で2回対戦し、勝利できていない。韓国女子リーグで共に外国人選手として活躍した中国の呉依銘四段(17)には3敗している。
イ・ホンリョル囲碁専門記者