尹大統領 きょうから中東歴訪=サウジとカタールを国賓訪問

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が21日から6日間の日程でサウジアラビアとカタールを国賓として訪問する。

 韓国の首脳が両国を国賓として訪問するのは今回が初めて。夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏も同行する。

 21日(現地時間)にサウジアラビアの首都リヤドに到着し、翌日からサウジの実力者ムハンマド皇太子との会談などに臨む。

 イスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突により中東地域の緊張が高まっているが、予定通り歴訪は進められる。尹大統領を招いた両国が計画通りの訪問を強く希望したという。尹大統領はインフラ、エネルギー、建設部門などを中心に協力を強化するだけでなく、協力領域をさらに広げる方針だ。

 そのため今回の歴訪には大規模な経済使節団が同行する。サウジアラビアにはサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長、ハンファグループの金東官(キム・ドングァン)ハンファソリューション副会長、GSグループの許兌秀(ホ・テス)会長、HD現代(旧現代重工業グループ)の鄭基宣(チョン・ギソン)社長ら大企業トップをはじめ、130人が同行する。カタールには59人の使節団が同行する。

 今回の歴訪を機に開かれる韓国・サウジ投資フォーラムではエネルギー、先端産業、金融、文化など様々な分野で、両国の企業や機関が了解覚書(MOU)を数十件締結する。

 また韓国・カタールビジネスフォーラムでは両国の企業関係者約300人が液化天然ガス(LNG)、水素、太陽光などのエネルギー分野での経済協力を強化し、先端技術、保健、文化など新産業での協力の機会を模索する。

 そのほかにも尹大統領は、中東地域の紛争による安全保障問題を議論するとともに、民間人の死傷者が急増し難民問題も発生したことから人道支援の計画も明らかにする予定だ。

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