水産物のトリチウム検査 年内に基準設定へ=韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国海洋水産部の朴成訓(パク・ソンフン)次官は19日、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出に関する定例記者会見で、年内に水産物に対するトリチウム検査の基準や方法を設定し、検査を開始すると発表した。

 朴氏は、国際的に水産物に対するトリチウム検査の方法は定まっていないとした上で、日本は独自に検査方法を設定し、汚染水の放出以降に一部の水産物に対して検査を行っていると説明した。

 食品医薬品安全処の姜百遠(カン・ベグォン)輸入食品安全政策局長も、韓国では食品に対するトリチウム検査は行われていないとして、年内に検査方法と基準を発表し、それに沿って検査に着手すると述べた。

 また、朴氏は韓国産水産物から最も多く検出される放射性物質であるセシウムやヨウ素について検査を実施しており、セシウムが微量でも検出された場合はプルトニウムについてもモニタリングを行っていると説明した。

 先月に北西太平洋の公海で行った調査の結果、放射性物質の濃度は汚染水放出前の4回の調査と同水準で、世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインよりはるかに低かったという。

 朴氏はこのほか、韓国に出入りする日本の活魚運搬車に対する放射性物質検査を強化し、福島県など8県のナンバープレートをつけた車を優先して検査を実施すると明らかにした。

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