「目指せ医大」 ソウル大の新入生、今年418人休学

自主退学も3年で2.5倍に

 文系出身の最上位圏でも医学部など理系への進路を念頭に置いた学生が増えている。主に理系の学生が選択する微積分・幾何学の受験者のうち文系の学生の占める割合は、2022年度の修能試験時の5.2%から23年度には7.1%にまで高まったのに続き、今年9月の修能試験の模擬評価では9.3%へと上昇した。これら学生の中には、微積分・幾何学の方が文系の多く選択する「確率と統計」よりも標準点数(科目の難易度を反映して補正した点数)が高く、数学での順位を上げるのに有利だという点を狙って受験した学生が多い。しかし、理系で要求する科学探求科目を追加で勉強することで、医学部進学を狙う学生も多くなったというのが入試関係者たちの話だ。

 最近「教権失墜」問題が浮上したことで、ソウル大学師範学部でも新入生による休学・退学が増えている。師範学部の自主退学・休学を申請した学生は、2019年にそれぞれ10人と20人だったが、昨年は自主退学が26人、休学が40人にまで増え、自然学部(退学22人、休学32人)を上回った。自主退学が最も多い学部は昨年基準で工学部(54人)で、次いで農学部(52人)、師範学部(26人)、自然学部(22人)の順となった。一方、美術学部、音楽学部、獣医科学部では退学が一人も出なかった。

 教育界では今年の入試を控えて上位大学の休学・退学がさらに増えるものとみている。ユーウェイのイ・マンギ教育評価研究所長は「政府の『キラー問題』(学校外教育で問題を解くための反復練習を何度も行った学生に有利な問題)を排除する方針により、(医大などを目標に)修能に再び挑戦する大学生が多くなるだろう」との見方を示した。

ユン・サンジン記者

【表】ここ5年で休学・退学したソウル大の新入生数

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