新型コロナによる「超過死亡」 21年後半以降で6.5万人=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国疾病管理庁が統計庁の資料を基にまとめ国会保健福祉委員会所属の野党議員に提出した資料によると、新型コロナウイルス感染症の流行による国内の「超過死亡」は2021年8月末から今年2月初めまでで計6万5240人に上った。

 超過死亡は特定の時期の死者数が通常予想される水準をどれだけ上回ったかを示す。新型コロナが流行していない状況と比べた死者数の増加分を表している。新型コロナに感染して死亡した人だけでなく、保健医療体制などの影響による死者も含まれる。

 超過死亡を年別にみると、21年は8月末から年末までで1万8人、22年は5万2410人を記録した。今年は2月初めまでに2822人が超過死亡した。

 統計庁は、感染症などが死亡に与える影響を把握する指標として超過死亡を活用する。ただ、死亡には新型コロナ感染症のほかにも高齢化、異常気象などさまざまな要因が影響を及ぼし得るため、解釈には注意が必要だ。

 超過死亡の規模は各国の感染症拡大に対する抑止力や保健医療体制の安定性を示す指標としても用いられる。超過死亡の規模が相対的に小さいほど、感染症の流行にうまく対処したことを意味する。

 韓国は超過死亡率が比較的低く、新型コロナの大流行時に効果的な防疫対策を取り多くの先進国に比べ善戦したと評価される。

 経済協力開発機構(OECD)の主要加盟国と比較すると、今年5月時点で韓国の累積超過死亡率は6.86%で、米国(12.57%)やイタリア(10.80%)、英国(9.95%)を大きく下回る。日本(2.96%)やフランス(5.51%)、ドイツ(6.06%)、ニュージーランド(0.11%)よりは高いものの、これらの国は新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)の時期に海外在住自国民の帰国を制限するほど厳しい封鎖政策を取った。

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