同胞の活躍の場を世界各地に 「韓人の日」に祝辞=尹大統領

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は5日、ソウル市内のホテルで開かれた「世界韓人の日」の記念式典に出席した。大統領室によると、尹大統領は祝辞で「120年間におよぶわが同胞たちの海外進出は、その始まりは苦しく小さなものだったが、刻苦の努力で偉大な移民史、経済史を築いた。これは韓国の力量を支える大きな力になった」とたたえた。

 韓国では今年6月、在外同胞に関する政策を総合的に担う「在外同胞庁」が発足した。尹大統領は「在外同胞庁を中心に全世界の同胞に一層目を配り、グローバルネットワークを強化して韓国の企業と国民、750万人の同胞が活躍できる場を世界各地に広げていく」と強調した。

 また「同胞たちが祖国に対する誇りを持てるよう、国際社会への寄与を増やしていく」とし、「世界の自由、平和、繁栄に寄与する『グローバル中枢国家』というビジョンの実現を同胞が後押ししてくれることを願う」と述べた。
 世界韓人の日(10月5日)は、在外韓国人らに民族の誇りを持ってもらおうと韓国政府が2007年に国の記念日に指定した。記念式典には朴振(パク・ジン)外交部長官、李基哲(イ・ギチョル)在外同胞庁長、趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長や各国の韓人会長ら約350人が出席した。

 日本による植民地時代に渡日した韓国人一家の姿を4世代にわたって描いたドラマ「Pachinko パチンコ」に出演した在日コリアン3世の俳優、パク・ソヒさんも出席し、移民であるがゆえに差別されながらも韓人としてのアイデンティティーを失わずに生きてきた経験と、この先の決意を朗読した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい