女優イ・ヨンエが10月3日、李承晩(イ・スンマン)大統領記念館の建設に5000万ウォン(現在のレートで約550万円)寄付したことを巡り批判の声が上がっていることについて「(李・元大統領の)過誤をかばおうというわけではなく、過誤は過誤として歴史に残すけれども、功績を見つめて和合しようという意味」だとする立場を明かした。先に、ネットメディア「オーマイニュース」が、自分の寄付を取り上げて「対立を増幅させる触媒の役割」だとしたことから、このような釈明を行ったのだ。
イ・ヨンエは3日に発表した声明で「(寄付の)根本的趣旨は、歴代大統領を務めた方々の過誤は過誤として歴史に残すものの、功績を見つめて互いに憎まず和合すれば、もう少し穏やかな国で子どもたちが生きていけるのではないかという2児の母親の切なる願い」と伝えた。さらにイ・ヨンエは「あの方(李・元大統領)に感謝しているのは、韓国を北朝鮮の武力侵攻から守り抜き、北朝鮮のような国にならないようにしたこと」「韓国が北朝鮮政権の野望の通り、彼らの望む個人一家の独裁共産国家になっていたら、今の私たちの子どもらは世界で最も貧しく自由のない場所で生きていただろう。それがどれほどむごいことか」とコメントした。
先にイ・ヨンエは9月12日、財団法人李承晩大統領記念財団に記念館建設費用として5000万ウォンを寄付した。さらにそのとき、寄付金と共に同財団のキム・ファンシク理事長に手紙を送った。この手紙でイ・ヨンエは「韓国の歴代大統領には、在任中、過ちもあるが、国と国民のために貢献したことも多いと思う」とし「過ちばかりを非難して国民を対立させるよりも、貢献を称賛し、和合できるようにすれば、私たちの子どもらはもっと穏やかな良い国で暮らせるのではないかと所望を抱く」と伝えた。またイ・ヨンエは、朴正煕(パク・チョンヒ)、金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の財団にも後援を行っているという事実を明かし、来年も李承晩記念館建設に寄付を続ける計画だとした。
チェ・ヘスン記者