2日午前6時56分ごろ、慶尚北道鬱陵郡西面南陽里の観光名所「亀岩」の一部が崩れ、およそ400トンの落石に20代から30代の観光客4人が巻き込まれる事故が発生した。
慶北消防本部などによると、この事故で20代の女性Aさんが頭を大きくけがする重傷を負った。脳出血の症状を示したAさんは同日午前、ヘリで浦項の病院に運ばれた。
別の20代の女性Bさんと30代の男性Cさんも、けがをして近くの病院へ搬送されたが、命に別状はないという。岩の下に止めてあった車1台も破損した。
警察は事故現場周辺の立ち入りを規制し、正確な事故原因の調査を行っている。事故の現場は、落石の警告板がある場所だった。被害者らは亀岩の近くで車中泊などキャンプをしていて事故に遭ったことが確認された。事故当時、現場にはおよそ20人の観光客がいて、車中泊の自動車も5台ほど駐車してあったことが分かった。
これに先立ち、9月24日には鬱陵島の北面玄圃里で山崩れが発生し、岩石や泥など1万8000トンが鬱陵一周道路をふさいで通行が全面規制されるという事態も起きた。
鬱陵郡の関係者は「最近130ミリの大雨が降って、緩んだ地盤のせいで自然災害発生の可能性が高まっており、落石の警告表示がある場所への出入りは控えるべき」と、観光客に注意を促した。
クォン・グァンスン記者