共に民主・李在明代表、ハンストを24日目で中止…金泳三氏の記録を抜くも「防弾論争」で視線冷ややか

 韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が23日、ハンストを中止した。「無能暴力政権に向かって国民抗争を始める」とし、8月31日無期限ハンストを宣言した後、24日目のことだった。民主党は「医療陣が直ちにハンストを中止するよう強く勧告した。これ以上の断食は患者の健康を深刻に害するだけだというのが医療陣の所見だ」と説明した。

【写真】病院に搬送される李在明代表

 医療陣の勧告をハンスト中止の主要な理由として説明したが、26日に予定される裁判所の逮捕状審査日程も考慮した決定とみられる。李代表は現在入院しているソウル市中浪区の緑色病院で引き続き入院治療を受ける予定だ。姜仙祐(カン・ソンウ)広報は「医療陣と協議し、裁判所への出廷など外部日程を消化する」と述べた。

 李代表の24日間というハンストは、韓国の政治史上、野党代表のハンスト記録としては最長だった金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の23日間より1日長いものだ。金元大統領は光州民主化運動3周年となった1983年5月18日、自宅軟禁状態で全斗煥(チョン・ドゥファン)政権に民主化を要求してハンストに突入した。金元大統領は断食8日目に強制的にソウル大病院に搬送された後、医師の診療と飲食を拒否しハンストを続けた。李代表は断食19日目に緑色病院に入院した。

 李代表は金元大統領のハンスト記録を更新したが、その名分と効果、評価は対照的だ。金元大統領のハンストは国内外の反響と民主化陣営の結集を引き出し、全斗煥(チョン・ドゥファン)政権の統治にひびを入れたと評価されている。当時は与党の事務総長が金元大統領の病室を訪れ、ハンスト中止を要請する一幕もあった。

 一方、李代表のハンストは開始時から明確な「中断条件」を示さず、党内からも「ハンスト理由は何か」との指摘があった。李代表が検察の捜査を避けるために「防弾ハンスト」を始めたという批判が出ていたが、李代表がハンスト途中に逮捕同意案否決を公に要求し、そうした批判はさらに高まった。政府・与党の関係者で李代表を訪ね、ハンスト中止を求めた人物はいなかった。与党「国民の力」指導部は電話取材に対し、「対面でハンスト中止を求めることは可能だが、政治家でそれも第1党代表による名分のないハンスト現場を訪ね、逆に正当性を付与することはできなかった」と話した。

パク・サンギ記者

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  • ▲入院中もハンストを継続した共に民主党の李在明代表が22日午後、ソウル中浪区の緑色病院を訪れた陳校薫(チン・ギョフン)江西区庁長候補、陳声準(チン・ソンジュン)、韓貞愛(ハン・ジョンエ)、姜仙祐議員などと話を交わした。/共に民主党提供

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