「福島原発汚染水デマを扇動した李在明と86グループ、知的能力は韓国政治史上最低」(中)

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-主思派を見くびるのはキリスト教を見くびるのと同じ、とも言った。

 「主体思想はマルクス、レーニンのような思想ではなく宗教に近い。本ではなく歌だ。合理的で理性的なものではなく、人の心を激動させ、一体感を造成する。知識人の合理主義は無力だ。幾つかの本で思想が変わるだろうと思うのは、運動が何なのか知らない人間だ。トランプのポピュリズムがどれほど威力を発揮していることか。主思派は大衆の胸を打つファンタジーを植え付ける」

▲2008年の狂牛病暴力集会…警察に向かって放水するデモ隊

-主思派は「大韓民国は親日派の立てた国」だとする『解放前後史の認識(解前史)』と軌を一にする、と書いていた。

 「韓国社会全ての悪の根源は親日の残滓(ざんし)を清算しなかったことだというのが『解前史』の核心だ。これを土台に、主思派は80年代中盤、李承晩(イ・スンマン)をおとしめるための対抗馬として金九(キム・グ)を持ち上げ始めた。金日成(キム・イルソン)の『普天堡の戦い』は拒否感を与えかねないので、金九を代案として登場させたのだ。北朝鮮の正統性を強調するため、金九の『三八線を枕に倒れようとも、単独政府は駄目だ』という言葉を利用した。主思派の歴史上、最も成功したプロジェクトだった」

■86世代の神話作り

-『86世代の民主主義』という本で、87年の6月抗争は多くの部分で誇張されたとしていた(「86世代」は586世代と同義。1980年代に大学へ通った60年代生まれ)。

 「映画『1987』は、学生運動を神話にするため善悪を極端に描写した代表作といえるケースだ。当時、純粋な学生運動というものはなかった。ソウル大学総学生会長をはじめ、人文学部・社会学部・自然学部の学生会長はみんな主思派だった。87年が舞台のドラマ『スノードロップ』が、北から指令を受けている大学生という設定で歴史歪曲(わいきょく)論争があったが、私は笑った。当時、主思派の学生運動界は『韓民戦』という北朝鮮のラジオ放送を聞いてデモの方向性を決め、組織した」

-6月抗争の真の主役は金泳三(キム・ヨンサム)の民主化推進協議会であって、学生運動ではないとも書いていた。

 「学生運動が直選制と護憲撤廃を叫んだのは87年4月から6月までの2カ月くらい。それ以前は絶えず反米を叫んでいたが、これが通用しないのでスローガンを変えた。むしろ、金泳三がどういう態度を見せるかが情勢を左右した。6月24日に金泳三が全斗煥(チョン・ドゥファン)と最後の談判をして、直選制でなければ最後まで戦うと宣言したのが、6・29の起爆剤だった」

-金泳三が低く評価されたという意味か。

 「86世代が、自分たちを神話にするため、金泳三を戯画化した」

-申栄福についても、やたらと偶像化された人物だと主張しているが。

 「統一革命党事件の首謀者らは、60年代前半にソウル大学商科にいた夢想家たちだ。ところが80年代に主思派が、まるで彼が運動の嫡子であるかのように神話を書き、大統領になった文在寅(ムン・ジェイン)が『申栄福を最も尊敬する』と言って、あらためてファンタジーをつくっている。しかし申栄福には、これといった思想がなかった。文益煥(ムン・イクファン)、白基玩(ペク・キワン)のように運動の中心にもいなかった。高尚な人文学的記述で包装された人物に過ぎない」

-学生運動でなくとも民主化に向かうほかなかったとも言っていた。

 「ベビーブーム世代という人口集団と経済成長が合わさることで、民主化に向かうほかにない社会構造が作動したという意味だ。80年代の学生運動をおとしめようというものではない。これを膨らませて政治的に利用する勢力が歴史を退行させた」


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