中国に脱北者の強制送還中止求める集会 在韓中国大使館前で

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の人権問題に取り組む脱北者団体が22日、韓国・ソウルの中国大使館前で中国内の脱北者の強制送還中止を求める集会を開いた。

 参加者は中国の習近平国家主席に送る公開書簡で「新型コロナウイルスが流行した時期に脱北者約2000人が中国の公安に拘束された」として、北朝鮮に送還されれば死刑を含む処罰を受けると指摘した。

 また、中国は強制送還禁止の原則を盛り込んだ国連の「難民の地位に関する条約」の批准国だとして、処罰と迫害が待っている北朝鮮に脱北者を送還してはならないと訴えた。

 北朝鮮の人権改善を促す「第20回北朝鮮自由週間」の行事の一環であるこの集会には、キョレオル統一連帯、自由北韓放送などの脱北者団体が参加した。

 北朝鮮自由週間の準備委員会によると、同じ時刻に世界約60カ国・地域の中国大使館前で同様の集会が開かれた。

 北朝鮮は2020年に新型コロナウイルス対策で国境を封鎖し、中国内の脱北者は送還を免れていたが、近ごろ北朝鮮が国境を開放したことで送還の懸念が高まっている。

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