共に民主党の支持者たちも、動画共有サイト「ユーチューブ」の同党のチャンネルで集会の生中継を見ながら、「警察はなぜキム・サンジン氏をやめさせないのか」「極右のスピーカー・マンを逮捕しろ」「尹熙根(ユンヒグン)警察庁長を告発せよ」などのコメントを寄せた。
集会・デモ法の第3条では「何人(なんぴと)たりとも暴行、脅迫、その他の方法で平和的な集会またはデモを妨害したり秩序を乱したりしてはならない」と規定されている。違反すれば3年以下の懲役または300万ウォン(約33万円)以下の罰金だ。また、集会・デモの主催者は妨害が懸念される場合、警察に保護を要請する権利がある。
だが、それにもかかわらず、共に民主党はそれができなかった。
それには、それなりの理由があった。警察が確認した結果、同日、この場所における共に民主党の集会・デモ届は出ていなかった。彼らは「記者会見・政党演説会」を開くとは言っていた。労働運動団体などが未届け集会を正当化するのによく使う手法だ。
その反面、ユーチューバーのキム・サンジン氏は正式な集会届を済ませていた。
キム・サンジン氏は警察に、同日午前10時から夜8時まで、この場所で「大統領応援集会」を開くと届け出していた。防音車3台、プラカード300枚、横断幕100枚などが動員されるとも届けており、約300人集まると言っていたが、実際には4人でデモ進行をしたという。
警察関係者は「共に民主党の集まりは警察が集会・デモ法で管理できる対象ではないので、仕方がなかった」「キム・サンジン氏は事前に届け出た物品を使い、正当な方式で集会を開いた。ただし、集会中に騒音が基準値を上回った時は『騒音維持命令書』を渡すなど、必要な制裁措置はした」と説明した。
キム・ミョンジン記者