関東大震災の朝鮮人虐殺考える展示 東京の在日韓人歴史資料館で開催

【ソウル聯合ニュース】在日コリアンの歴史を研究し伝える在日韓人歴史資料館(東京都港区)は15日、関東大震災から100年を迎え、朝鮮人虐殺について考える企画展を同区の韓国中央会館で開催すると発表した。

 「1923―2023 歴史の証言者たち」と題して11月24日まで開かれるこの企画展では、朝鮮人虐殺を経験したり目撃したりした人々の証言記録などの史料を展示する。

 1923年9月1日に発生した関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「放火する」などのデマが広がり、朝鮮人や中国人が自警団や警察、軍人によって殺害された。大韓民国臨時政府の機関紙「独立新聞」は当時、在日朝鮮人6661人が犠牲になったと報じた。 

 展示は、虐殺現場を目撃した人が各種調査などでの証言した記録を集めた「100年前、あの日の目撃者たち」と、当時は証言しなかったが、歳月が流れた後に目撃したり関与したりしたことを打ち明けた「長い沈黙を破った証言者たち」の二つのパートに分かれている。

 朝鮮人虐殺が学界だけでなく一般に広く知られるきっかけとなった書籍「関東大震災・虐殺の記憶」(1975年初版発行)を著した故・姜徳相(カン・ドクサン)元館長の著書や原稿も展示する。

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