世宗市内の保育園に勤める保育士が、保護者から汚物の付いたおむつで顔をたたかれていたことが分かった。世宗警察庁と世宗南部警察署が13日、明らかにした。世宗警察庁などによると、事件が起きたのは10日午後4時ごろ。保護者が自分の子どもの使用済みおむつを保育士の顔にたたき付け、保育士の顔にはおむつの中の汚物がこびり付いたという。
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事の発端は今月7日、保育園内で保護者の子どもが別の園児のせいでけがをしたことだった。園長と保育士は謝罪するためにこの保護者のもとを訪れた。するとこの保護者は激怒して、使用済みのおむつを保育士にたたき付けたという。世宗市の関係者はチョソン・ドットコムの取材に対し「保育士の顔半分に汚物がこびり付き、眼鏡も壊れた」と説明した。
これに関連し、保育士の夫は12日、韓国国会の請願サイトに「保育園教師の保護に関する請願」と題する請願を書き込み「妻の顔半分が汚物まみれになっている写真を見た。悪い教師は処罰されるのに、悪い保護者から逃げることができない教師たちはどうすればいいのか」と訴え、教師たちが自己防衛できる制度の構築を求めた。
現在、保育士と保護者は真っ向から対立している状態だ。保護者は児童虐待を主張して保育士を訴え、保育士は今回の暴行事件に関連して告訴した。警察関係者は「これから事件の調査が進む予定」と話した。
なお、保護者側は子どもを退園させる意向を、保育士は保育園を退職する意向をそれぞれ明らかにしているという。
チョン・チェビン記者