韓国放送通信審議委、金於俊氏ら出演11番組に「注意」処分

韓国放送通信審議委、金於俊氏ら出演11番組に「注意」処分

 韓国の放送通信審議委員会は11日、全体会議を開き、昨年のソウル中央地検別館の設計業者選定に関連するニュースで、設計業者の受注額を実際より22倍以上膨らませて報じたKBS第1ラジオ「チュ・ジンウライブ」、TBS(交通放送)「金於俊(キム・オジュン)のニュース工場」に「注意」の処分を下すなど11の番組に対する制裁処分を決定した。「注意」は放送局に対する法定制裁の一つで、再免許、再認可の際の減点要因となる。放送通信審議委を巡っては、柳熙林(リュ・ヒリム)新委員長の就任後、鄭淵珠(チョン・ヨンジュ)前委員長在任中に議決を保留した番組に対する審議が加速されるとの見方が出ている。

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 「チュ・ジンウライブ」は昨年10月6日、「ソウル中央地検が事業費774億ウォン(約86億円)をかけ、別館を増築する」と報じた際、「増築業者が興味深い」(チュ・ジンウ氏)と述べ、「最終選定されたヒリム総合建設事務所には大統領室改装工事の随意契約疑惑が浮上しているほか、(大統領夫人の関連企業)コバナコンテンツを後援したこともあり、人々の話題に上ったことがある」などと放送した。しかし、この業者の実際の受注額は35億ウォンで事実と異なっており、客観性順守義務を定めた放送審議規定14条に違反したと判断された。「金於俊のニュース工場」も同様の内容を放送し、同時に「注意」処分を受けた。

 MBCラジオの「キム・ジョンベの視線集中」は「江原道が道議会の同意を得ずにレゴランドテーマパーク開発会社に対する債務保証を決めた」との疑惑について、昨年10月に崔文洵(チェ・ムンスン)元江原道知事のインタビューでの主張を検証せずに放送したことが公正性、客観性順守義務違反に当たるとされ、「注意」処分となった。

シン・ドンフン記者

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