韓印首脳会談 防衛産業・宇宙分野の協力に合意

【ニューデリー聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日、主要20カ国・地域首脳会談(G20サミット)出席のため訪問中のインドで同国のモディ首相と会談し、インド太平洋地域の中核的なパートナーとして両国間の戦略的な意思疎通と協力を強化することで合意した。

 大統領室によると、両首脳は、両国間の防衛産業協力を象徴する自走砲K9第2次事業が円滑に進むよう協力を続け、国防・防衛産業分野の協力を発展させることで一致した。

 また、韓国企業がインドで電気自動車(EV)を含む先端製造業を中心に投資拡大を続けるなど安定的な供給網(サプライチェーン)構築に向け協力を継続していることを評価し、今後、ITや電子など新産業分野を中心に供給網に関する協力の幅を拡大することを確認した。

 両国の優秀な宇宙開発能力を強化していくことでも意見が一致した。韓国は5月に国産ロケット「ヌリ」の打ち上げに成功。8月にはインドの無人月探査機「チャンドラヤーン3号」が世界で初めて月の南極に着陸した。

 尹大統領とモディ首相は両国間の包括的経済連携協定(CEPA)改善に向けた交渉も進展させる方針だ。

 韓国政府が運用する有償援助基金、対外経済協力基金(EDCF)の基本約定(2023~26年)を締結し、インド内の高付加価値インフラ事業への韓国企業の参加拡大を図る。EDCFの限度額は最大40億ドル(約5910億円)。

 一方、両首脳は北朝鮮のかつてない挑発行為が朝鮮半島だけでなく国際社会全体の平和と安定を脅かしているとし、国際社会が団結して断固たる対応を取る必要があるとの認識で一致した。

 尹大統領は同日、イタリアのメローニ首相、ドイツのショルツ首相、モーリシャスのジャグナット首相とも個別会談を行い、協力拡大などについて協議し、2030年国際博覧会(万博)の韓国・釜山への誘致に対する支持を要請した。

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