ソウル市が使い捨てプラ削減策 25年からカフェはデポジット制

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は7日、使い捨てプラスチック削減の総合対策を発表した。2026年までにプラスチックごみの発生量を21年比で10%減らし、プラスチックのリサイクル率は79%と10ポイント引き上げることを目標に掲げた。25年から使い捨てカップの使用時に保証金(デポジット)として300ウォン(約33円)を上乗せし、漢江公園では使い捨てのテイクアウト容器の持ち込みを禁じる計画だ。

 総合対策は▼使い捨てプラスチックのない健康な日常づくり▼リサイクルできるごみ・資源物分別を促進するインフラの拡充▼プラスチック資源循環システムの構築――を3大推進戦略に定めた。

 ソウル市で1日に発生するプラスチックごみを26年には2478トンまで減らすことを目標に、まずは削減効果が最も分かりやすい使い捨てカップとテイクアウト容器、包装資材の使用量を削減する。

 25年から使い捨てカップのデポジット制を導入する。コーヒー専門店などで使い捨てカップを利用する場合には300ウォンを預け入れなければならない。フードデリバリーサイトでは繰り返し使用できる容器で出前するサービスを、現行の江南・瑞草など市内10区から26年には市全域に拡大する。

 大勢の市民が憩う漢江公園は、使い捨てテイクアウト容器の持ち込み禁止エリア(ゼロプラスチックゾーン)とする。まず今年、盤浦大橋の下の潜水橋一帯から始め、24年にトゥクソム漢江公園と盤浦漢江公園、25年には漢江公園全域で持ち込みを禁じる。

 使い捨て製品の使用量が多い葬儀場については、来年から市内64カ所の民間葬儀場で繰り返し使える容器を用いるようにする。公共機関主催のイベント・祭りに出展するフードトラックにもこうした容器の使用を義務付ける。スポーツ施設もゼロプラスチックの拠点にする方針だ。

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