飼育員が竹を投げ付け…中国パンダ基地に虐待疑惑、韓国ネット「あんな所には返還できない」

「あんなところにプーバオを行かせられない」

 韓国で2020年に初めて自然交配により誕生し、韓国人に愛されているパンダ「プーバオ(福宝)」は中国に返還される予定になっているが、その中国のパンダ基地の一つに「動物虐待疑惑」が浮上している。このパンダ基地は、プーバオが中国に返還された後、住居となる可能性もある場所だ。

【動画】飼育員による虐待? 竹を投げ付けられて驚くパンダ

 先月30日、動画共有サイト「ユーチューブ」にある中国のパンダ専門チャンネルでは「中国・四川省にある『碧峰峡パンダ基地』で虐待が起こっている」と主張、関連動画を公開した。

 この動画は、同パンダ基地で飼育員がパンダに暴力的な方法でエサを与えている様子を撮影したものだ。

 公開された動画を見ると、屋外の飼育スペースで座っていたあるパンダの頭の上から竹が落ちてくる。竹が頭に当たったパンダは驚いている様子だ。

 竹は偶然パンダの頭上に落ちたのではなく、おりの外から飼育員が投げつけたものだった。

 竹が当たったパンダの名前はリンビンで、2009年にタイで生まれ、2013年に中国に返還された。

 このチャンネルはやせ細ったリンビンの写真も公開している。

 動画を見た人々は「あんなところにプーバオを行かせなければならないのか?」「パンダは国宝だと言っていたのに、あんな扱いをするのか」「プーバオが中国に行ってあんなことをされたら、胸が張り裂けそうだ」などのコメントを寄せている。

 プーバオは2016年に韓国に来たジャイアントパンダのルーバオ(楽宝、オス)とアイバオ(愛宝、メス)の間に2020年7月に生まれた。韓国で生まれたが、所有権は中国にある。 世界で1800頭ほどしかいない絶滅危惧(きぐ)種のパンダを管理するという観点から、中国はレンタル方式のみでパンダを海外に行かせているためだ。このため、プーバオのように海外で生まれたパンダも期限が来ると中国に返還される。プーバオの返還時期は来年3月前後になる見通しだ。

 プーバオを飼育している京畿道竜仁市のエバーランドによると、プーバオが中国で飼育される場所はまだ決まっていないという。中国にはパンダ基地が数十カ所あり、今回問題となった碧峰峡パンダ基地にプーバオが送られる可能性は低い。

キム・ミョンイル記者

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  • ▲やせ細ったリンビン。写真=動画共有サイト「ユーチューブ」にある中国のパンダ専門チャンネル「黒白小団子」より

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