「ドア開けろ」とバスの前で仁王立ち・座り込み…韓国の路上で何が起きているのか

「ドア開けろ」とバスの前で仁王立ち・座り込み…韓国の路上で何が起きているのか

 信号待ちのバスの前で、ドアを開けろと騒いだ女が公務執行妨害の疑いで逮捕された。ソウル警察庁が15日に発表した。

 ソウル警察庁によると、先月31日、ソウル市竜山区の道路上で信号待ちをしていたバスの前に女がやって来て、「ドアを開けてほしい」と大騒ぎした。車道の信号が青に変わったのにもかかわらず、女はバスの通行を遮ったため、後ろにいた他の車も動けなくなり、一時的に交通渋滞が発生した。

【写真】バスの前で座り込む女(7月31日)、仁王立ちする男(2022年6月)

 ソウル警察庁の公式ユーチューブ・チャンネルに当時の状況がとらえられた動画が掲載されている。これを見ると、女は信号待ちをしているバスの前に立ち、「ドアを開けてほしい」と要求したが、運転手が断るとその場に座り込んだ。このため、バスは立ち往生した。女が通行を遮って動かなかったため、バスの運転手はとうとう警察に通報した。警察官が到着した後も女は動かず、警察官が無理やり立たせようとすると激しく抵抗した。その後、歩道に行っても女は警察官の胸ぐらをつかんだり、腕を引っ張ったりして暴れた。

 このため、女は公務執行妨害の疑いで警察に連行された。

 同様のことは昨年6月にもあった。ソウル・江南大路で信号待ちをしていたバスの前にある男が仁王立ちになって約20分間にわたり運行に支障を来たした事件だ。この時、男は「バスの運転手が自分を乗せずに停留所を通り過ぎた」などと主張してバスの前に立ちはだかったが、バス運転手の通報で警察官が到着すると、やっとその場を離れた。

 このように、信号待ちのバスに乗車を要求する事例はしばしばあるが、停留所ではない場所で乗客を乗せることは課徴金の賦課対象となる。事実、釜山市は2020年、バス停留所から50メートル離れた場所で乗客を乗せたバス会社に10万ウォン(約1万1000円)の課徴金を課した。これについて、国民権益委員会所属の中央行政審判委員会も翌2021年6月、「釜山市の課徴金賦課は正しい」との判断を下している。

パク・ソンミン記者

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