中国人団体客をつかめ 韓国業界が着々と受け入れ態勢強化

【ソウル聯合ニュース】中国人の韓国への団体旅行が解禁されたことを受け、韓国の旅行・ホテル業界は受け入れ態勢の強化に乗り出している。

 業界によると、旅行大手のモドゥツアーはホテル、ショッピングセンター、レストランなどの国内インフラを点検したほか、中国語ガイドをさらに確保するため力を入れている。

 ロッテ観光開発は済州島の複合リゾートカジノのスタッフ400人を新規採用する。リゾート内にあるグランドハイアット済州のカフェとレストラン全店に中国語で注文できるテーブルオーダーシステムを導入し、観光客が夜をゆっくり楽しめるよう一部店舗は営業時間を午前0時以降までに延長した。

 カジノ大手のパラダイスも顧客誘致に向けた旅行商品を開発し、Kーカルチャーイベントを開催する。

 ロッテホテルソウルは中国人スタッフを配置するなど、中国人に配慮した営業戦略を立てる。

 ホテル新羅も中国の現地事務所を通じ、中国内のマーケティングを強化する。

 中国人観光客に人気だった高麗人参や炊飯器の製造会社も中国人向けの商品を強化している。

 中国政府は10日、韓国や日本、米欧などを含む世界78カ国・地域への団体旅行を解禁したと発表した。韓国への団体旅行は2017年に米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を機に中断して以来、約6年ぶりの再開となる。

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