サッカー女子W杯:優勝候補1位に躍り出た「なでしこジャパン」

欧州の強豪国連破しベスト8進出

 日本はこれまで9回開催された女子W杯に全て出場している。初期はグループリーグ敗退が普通だったが、2011年に優勝、2015年に準優勝し、世界の強豪チームとして定着した。そうした中で2019年にベスト16で脱落して切歯腐心し、2021年には日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)を発足させ、選手たちがサッカーに専念できる環境を作った。「今大会の善戦はこのプロリーグの影響が大きい」と評されている。

 「なでしこジャパン」の強みはやはりしっかりとした組織力だ。司令塔は池田太監督(53)。 過去に年齢別代表チームを指揮した経験があり、選手一人一人に対する理解が深い。W杯の1年前から選手たちと話し合って3バック(DFラインが3人)戦術を構築するなど、コミュニケーションを盛んにとって戦力を最大化する一方で、「一つのチーム」を阻害する要素を最小限にする。今大会を前にAマッチ90試合で37ゴールを記録したベテランの岩渕真奈(30)を外したのには、そうした背景があった。池田監督は「チームの現状など複合的に考慮し、多様なシミュレーションをした」と語った。

 瞬発力のある戦術対応も得意だ。グループリーグでザンビアとコスタリカを相手にボール支配率の高い攻撃サッカーを展開した一方、強豪と言われるスペインと対戦した時は逆襲を中心にしたサッカーをした。スペイン戦のボール支配率は日本が21%、スペインが68%(中立11%)だった。「日本はまるで長い間一緒にプレーしてきたクラブチームのようだ」というのが相手チームの反応だ。

キム・ミンギ記者

【比較】韓日女子サッカーの規模

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