仁川市内の小学校の特殊学級で、担任教諭に注意された女子児童がこの教諭の髪の毛をつかんで投げ飛ばしてけがを負わせ、教諭が救急車で運ばれていたことが20日までに分かった。この女子児童は2カ月にわたって教諭に暴行を繰り返しており、今回の暴行事件の前にも教諭は全治4週間のけがを負って治療中だった。
仁川市教育庁(教育委員会に相当)などによると、今回の暴行事件は先月23日午後12時40分ごろに発生。女子児童が教室で他の児童に攻撃的な態度を取ったため担任教諭が注意したところ、女子児童が教諭に暴力を振るったという。
女子児童に暴行を受けた後、教諭は首の痛みを訴えて動けなくなり、救急車で病院に搬送された。
担任教諭によると、この女子児童は今年4月から2カ月にわたって教諭に暴言を吐いたり暴力を加えたりしていた。教諭は何度も髪をつかまれて首を痛めたほか、顔や腕、脚など至る所にあざや傷ができたという。
今回暴行を受けたことにより、教諭の治療期間は4週間から6週間に延びた。教諭は聯合ニュースの取材に対し「保護者は『子どもがそのような振る舞いをするのは、先生を嫌っているからだ』と言って、責任を教師に押し付けている」と話した。
仁川市教育庁によると、問題の起きた学校では今月初め、女子児童を出席停止にしたという。しかし、同校には特殊学級の教諭が1人しかいないため、今後加害児童と被害教諭の分離措置が可能かどうかは不透明だ。