「撃沈は北朝鮮の蛮行ですよね？」　共に民主・李在明代表、哨戒艦天安元艦長の問いかけに無言

　（アンカー）

　今日（6月6日＝顕忠日、韓国の殉国者・戦没兵士の追悼記念日）の追悼式にはチェ・ウォンイル元・韓国海軍哨戒艦「天安」艦長が遺族や救助された兵士らと共に出席しました。チェ・ウォンイル元艦長は式場で、野党・共に民主党の李在明（イ・ジェミョン）代表の所へ行って、（同党の刷新を図る革新委員長に任命されたものの、過去の問題発言により約9時間後に辞任を表明した市民運動家）「イ・レギョン問題」について直接抗議しましたが、李在明代表はうなずくばかりで、これといった反応がありませんでした。

　ク・ミンソン記者がお伝えします。

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　（記者リポート）

　追悼式が終わると、チェ・ウォンイル元艦長が共に民主党の李在明代表の方へ歩いていきました。

　イ・レギョン氏の「『天安』は自爆した」という主張と、同党のクォン・チルスン首席報道官の「部下を皆殺しにしておきながら、『天安』元艦長はどの面下げてそのようなことを話したのか。聞いてあきれる」という発言に抗議するためでした。

　チェ・ウォンイル元艦長は「昨日、首席報道官が、私が部下を殺したと言ったそうだが、北朝鮮の蛮行ですよね？」と問いかけたものの、李在明代表はうなずくだけで、チェ・ウォンイル元艦長の面談要請にも答えなかったということです。

　暴言で波紋を呼んだ当事者のクォン・チルスン首席報道官も謝罪せず、姜仙祐（カン・ソンウ）報道官もクォン・チルスン首席報道官に対する辞任要求の質問に即答を避けました。

　（姜仙祐　／共に民主党報道官）

　「（クォン・チルスン首席報道官の辞任要求があるが、それについては？）『天安』沈没事件に関連して、李在明代表と共に民主党は立場を共にします」

　共に民主党の「天安」関連の暴言に対する回避姿勢は初めてではありません。

　同党の趙相鎬（チョ・サンホ）元常勤副報道官は2021年、「チェ・ウォンイル元艦長は兵士を水葬した」と暴言を発して告訴されましたが、

　（趙相鎬　／元・共に民主党常勤副報道官〈昨年6月〉）

　「その当時、生きている部下をすべて水葬にしておきながら、自分は生き残ったではないですか」

　趙相鎬氏は文在寅（ムン・ジェイン）政権の任期終了まであと5カ月という時に独立記念館の監査役に任命され、今も在職中です。

　「天安」の遺族たちはこのような共に民主党に強く反発しています。

　（「天安」犠牲者の遺族）

　「元艦長にすべての責任を転嫁し、まるで元艦長がそうであるかのように言うのは、野党第一党としてするべきことではないと思います」

　与党も「顕忠日に惨たんたる心境だ」と猛非難しました。

　TV朝鮮のク・ミンソンがお伝えしました。

（2023年6月6日放送　TV朝鮮「ニュース9」より）