韓国の財界団体、全国経済人連合会(全経連)の分析によると、昨年全世界の市場で韓国の貿易品目のうち輸出競争力が相対的に劣る品目が過去10年間で最多となった。
全経連は2013年から昨年までの輸出品目の貿易特化指数(TSI)を分析した。 TSIは特定商品の競争力を示す指標(マイナス100-プラス100)で、基準値の0を境として、マイナスなら輸入依存度が高く、プラスならば輸出競争力があり、国際的に優位にあることを示す。
13年時点でTSIがマイナスの品目は全体1216品目のうち815品目(67%)だったが、22年には1221品目のうち846品目(69.3%)に増えた。一方、同じ期間にTSIがプラスの品目は401品目(33.0%)から375品目(30.7%)に減少した。
最近10年間の輸出上位10品目で競争力が弱くなった品目は半導体、自動車、機械、船舶、有機化学品など7品目だった。輸出競争力が高まった品目は鉄鋼、鉄鋼製品、プラスチックの3品目にとどまった。
中国を中心に輸入に依存する品目が大幅に増えた。対中貿易で輸入に依存する品目は13年に1168品目のうち773品目(66.2%)だったが。 昨年には1185品目のうち918品目(77.5%)に増加した。
全経連のチュ・グァンホ経済産業本部長は「輸出が停滞の泥沼から抜け出すためには、先端分野に対する韓米、韓日の協力などを活用し、世界的に需要が多い高付加価値の製品群を主力輸出品目として発掘する必要がある」とし、「半導体、機械、自動車など現在の主力品目に対しても規制緩和、研究開発(R&D)支援の拡大などで超格差強化による競争力向上に集中すべきだ」と指摘した。
クォン・オウン記者