教育部は最近、2024学年度の大学の定員を1829人増やすと発表した。半導体など「先端学科」の増員だとはいうものの、学生の減少を受け「99%が外国人」という大学が登場している状況で、経営が思わしくない大学の整理など構造調整がさらに急がれるのではないかと指摘する声も上がっている。
午後2時、同キャンパス内では学生たちの姿が見られなくなった。所得水準が高くない国から来た学生たちがほとんどで、学校で仕事と学業の両方を両立するために、午後2時には全ての授業が終わるよう学部の日程を組んだのだ。学校で出会ったスーザンさん(24)は「韓国はネパールに比べて生活費がはるかに高いため、平日は1日4時間ほど近くの刺し身屋でアルバイトをしている」と話す。時給は1万ウォン(約1000円)程度だという。ある地域の経営者は「これまで人手不足で苦労したが、留学生が来たおかげで安心した」と笑みを浮かべる。労働力が供給され、地域経済にも活気が生じたという肯定的反応もある。
一方、慶尚南道晋州市の韓国国際大学看護学科の学生たちは、学校の財政難で講義する教授が不足しており、卒業できない状況にひんしている。卒業単位を満たせなかった場合、看護師の国家試験の受験資格も得られない。
同大学は、2018年の大学基本力量診断で「不良」という判定を受け、看護学科の専任教授の7人に5人が賃金未払いにより辞職した。残った2人の教授が在学生98人のために、教授1人の受け持つことのできる授業時間の3-4倍を講義している。しかし、超過時間は単位として認められず、学生の卒業は困難な状況にあるという。ある学生は「一部の授業は受けているので(年間700万ウォン(約70万円)を超える)授業料を払わないわけにもいかない」とし「家業を諦め看護師になるためにやって来た友人もいるが、学校のせいで夢を諦めなければならないこともあり得るとは非常に残念」と肩を落とした。
束草・高城=ユン・サンジン記者、シン・ジイン記者