2021年の共に民主党大会における「現金入り封筒ばらまき疑惑」に関連し、少なくとも10人の民主党現職議員が検察の捜査線上に上がった。本紙の取材を総合すると、うち少なくとも5人は「李在明(イ・ジェミョン)系」であることが16日までに分かった。事件の火の粉が「宋永吉(ソン・ヨンギル)系」だけでなく「李在明系」にも降りかかるとの見方が浮上している。
ソウル中央地検が、21年5月の民主党大会前に党代表候補だった宋永吉氏陣営の尹官石(ユン・グァンソク)議員、姜来求(カン・レグ)韓国水資源公社常任監査委員などから現金入り封筒を受け取ったとみている民主党議員は少なくとも10人いる。選挙区別にソウル市のA議員、仁川市のB、C議員、京畿道のD、E、F議員、全羅道のG、H、I議員とされる。
うちA、D、E、F、Gの各議員が李在明系とされている。 特にD、E議員は李在明系の中心的存在として活動し、E、F議員は「検察捜査権完全剥奪」を主導した。
検察は李ジョン根(イ・ジョングン)元民主党事務副総長の供述と携帯電話の録音ファイルなどに基づき、現金入り封筒が2回にわたって配られ、民主党議員らに渡されたものとみている。
初回は21年4月28日、選対の「企画会議」で宋永吉系の尹官石議員が現金を300万ウォン(約30万7000円)ずつ入れた封筒10枚を持参したとされる。しかし、当初出席予定だった議員のうち5人が欠席しており、検察は出席議員に現金入り封筒が渡されたとみている。席上「どうせならば、私たちにもください」という話が出て、宋永吉系のB、C議員、李在明系のD議員にも渡されたとの内容が尹官石議員と李ジョン根氏による録音ファイルに登場する。
検察はまた、尹官石議員が同じ日に李ジョン根氏から現金入り封筒を追加で受け取り、国会議員会館を回って、当日の企画会議に出席しなかった議員にも渡したものとみている。検察は尹官石議員が李ジョン根氏との電話で、追加で現金入り封筒を渡すべき議員4人に言及した録音ファイルも確保している。検察は2回にわたる現金入り封筒の配布過程を調べ、A、E、F、G、H、Iの各議員などを捜査線上に含めたもようだ。
一方、検察は16日、姜来求氏と姜和坪(カン・ファピョン)氏(元大田市東区議)氏に出頭を求め、被疑者として取り調べた。姜氏は21年の民主党大会の過程でばらまかれた9400万ウォンのうち8000万ウォンを用意し、李ジョン根氏に提供した疑いが持たれている。姜氏は当時、金銭の授受過程に中間で関与したとされ、検察の捜査を受けている。
宋元亨(ソン・ウォンヒョン)記者