英カップルが育てていたうさぎ4羽があっという間に160羽に…動物虐待防止協会が救助

【NEWSIS】15年前に英国のあるカップルが飼い始めた2羽のうさぎが繁殖を繰り返し、今では160羽にまで増えて手に負えなくなったようだ。

 英国の日刊紙メトロは6日(以下、現地時間)、「英グレートイーストンのあるカップルのガレージから約160羽のうさぎが英国動物虐待防止協会(RSPCA)により救助された」と報じた。RSPCAの調査員はカップルからの自発的な連絡を受けて出動したという。

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 カップルはRSPCAの調査で「死んだうさぎと排せつ物の臭いに耐えられず連絡した」と説明しているという。RSPCA調査員のリチャード・デュラント氏は「一つのケージに最大6羽のうさぎがいた」「カップルはうさぎを販売目的で飼育したようではない」と説明している。

 デュラント氏によると、このカップルは15年前に2組のつがいのうさぎを飼い始めたが、繁殖を止められずその後も対策を施さなかったという。またカップルによる雌雄の分離も遅れ、避妊手術も行われなかったようだ。その後うさぎは手に負えないほどのスピードで増え、カップルはその状況を放置するしかなかった。

 連絡を受けて出動したRSPCAの検査員たちは、まずうさぎの健康状態を確認し、ボランティアらと共にワクチン接種と避妊手術を行った。健康問題で安楽死させた数羽を除く150羽以上のうさぎはほとんどが新しい飼い主に引き取られたという。

 RSPCAのジェイン・タイソン博士は「今回の事件はうさぎを正しい方法で交配させ、適切な時期に避妊手術を行うことの重要性を改めて確認させた。もし自宅で飼ううさぎの性別がはっきり分からなければ、面倒でも直ちに専門の獣医からアドバイスを受けるべきだ」と述べた。

 うさぎは捕食動物の餌になることが多いことから、子孫を繁殖させるために交配の周期が非常に短い。雄は射精から1分で再び関係を持つことができ、雌は素早い妊娠と出産のため二つの子宮を持っている。妊娠の期間は1カ月余りと非常に短く、生まれた子供は生後3週間で自立が可能なほど短期間で成長する。

 「うさぎとの戦争」を宣布したオーストラリアの場合、過去に狩猟用に放されたうさぎが、天敵の少ないことから一気に繁殖し、最大で数億羽と推定されるほど増えてしまった。オーストラリアはウイルスを使ってうさぎの個体数を減らそうとしたが、うさぎが抗体を持つようになり失敗した前例もある。

チョン・ヒジュン記者

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