韓国野党・共に民主党の安敏錫(アン・ミンソク)議員、無所属の梁貞淑(ヤン・ジョンスク)議員、尹美香(ユン・ミヒャン)議員が6日、佐渡鉱山の世界文化遺産登録再申請撤回を求めるため3泊4日の日程で日本を訪問した。同行した民間交流団には韓神大学のキム・ジュンヒョク教授や李圭閔(イ・ギュミン)元共に民主党議員も加わった。
一行は7日に新潟県佐渡市の佐渡鉱山を訪問し、9日には東京新宿の「産業遺産情報センター」前で佐渡鉱山の世界文化遺産登録再申請撤回を求め日本の歴史歪曲(わいきょく)を糾弾する記者会見を行う予定だ。
同行している李元議員はかつて李在明(イ・ジェミョン)代表の最側近7人会のメンバーだったが、2021年9月の選挙で相手候補に関する虚偽の情報を広めた容疑で罰金300万ウォン(約29万円)が宣告され議員職を失った。
共に民主党の林鍾声(イム・ジョンソン)議員は「李圭閔元議員は個人的に国民の一人として佐渡鉱山世界文化遺産登録に反対し、同行することになった」「李元議員は個人の日程で行く」と説明した。
一方で野党議員らが国費で議員外交を行う際、不正行為で議員職を失った元議員を同行させることには共に民主党からも「不適切」との指摘が相次いでいる。
共に民主党のある中堅議員は「議員外交を口実に議員職を失った元議員を連れて相手国を訪問すること自体が恥であり、自ら権威をおとしめる行為だ」と批判した。
国会事務処によると、議員らが議員外交を行う際には国費が支援されるが、元議員や市民団体など一般人に経費は支払われない。
しかし共に民主党関係者は「一般人に航空チケットや宿泊費は支援されないが、団体でのスケジュールが多いので交通費や食費はそれなりに支援するしかない」と説明した。
チョン・ミンジン記者