31日午後2時ごろ、ソウル地下鉄1号線市庁駅の鍾閣駅方向ホーム。清掃業者の作業員5人がしゃがみこみ、床をこすっていた。作業員らは、3月23日に全国障害人差別撤廃連帯(全障連)メンバーや関係者が抗議の意思表示だとして市庁駅の壁や床のあちこちに張ったステッカーを撤去していた。貼り付けられたステッカーの数はおよそ1000枚に達する。
【写真】ソウル地下鉄支庁駅構内で、床一面に貼られた障害者団体のステッカーを剥がす作業員たち
市庁駅を管理するソウル交通公社は3月30日、普段から市庁駅などで働いている地下鉄美化員15人を動員してステッカーの除去作業に乗り出した。しかし美化員の大多数は60代以上の高齢で、「きつすぎて身体が痛い。これ以上できない」と途中で作業を放棄したという。
最終的に市庁駅側は、別途に費用を負担して外部の清掃サービス業者を呼んだ。3月31日午前9時30分からおよそ5時間作業をしたが、除去できたステッカーは全体の40%ほどだった。この業者の代表を務めるパクさん(67)は「うちの作業員5人が除去作業をしたが、作業員は全員60代以上で、膝や手が痛くてきょうはもうこれ以上できないというので、あと2回か3回、さらに作業が必要だと思う」と語った。
アン・ジュンヒョン記者
チュ・ヒョンシク記者