大韓サッカー協会、2011年八百長事件関係者など100人を突如赦免

 韓国プロサッカーでかつて八百長を行った選手に対しサッカー協会が赦免を決めた。大韓サッカー協会は28日「各種の不正行為で懲戒を受けた元選手、現役選手、指導者、審判など100人の赦免を議決した」と発表した。協会は対象者の実名を公表しなかったが、その中には2011年の八百長事件に加担し除名された崔成国(チェ・ソングク)=40=、クォン・ジプ(39)、廉東均(ヨム・ドンギュン)=40=ら48人も含まれているという。彼らはプロサッカー界で選手はもちろんチームのスタッフにもなれない処分を受けたが、今回の赦免で監督やコーチなどの指導者に就任できるようになった。

【写真】ウルグアイに2-1で敗れたサッカー韓国代表

 2011年のプロサッカー八百長事件は暴力団が巨額の配当を手にするため元選手や現役選手を利用した前例のない事件だった。これに加担した選手たちは学校やチームの先輩後輩を巻き込んで彼らに八百長を求め、多くの選手や監督たちがこれに応じたことが検察の捜査で明らかになった。検察が起訴した選手は9チーム53人で、韓国のプロ登録選手(外国人を除く)621人のうち8.5%に相当する人数だった。当時あるチームは起訴された選手が多すぎたため、試合を行う最低人数の11人を満たせないケースや、FWがGKを担当するといったハプニングもあった。

 サッカー協会は「サッカー界の和合と新たな出発に向けた意見を反映させた」「長い間自粛し、十分に反省したと判断されるサッカー関係者に改めてチャンスを与えるという趣旨もある」と説明した。しかし今回の決定については「外部の世論を十分に聞かず自分たちだけで一方的に決めた」との批判も相次いでいる。協会関係者は皆先輩後輩の関係にあることから「温情主義」との指摘は免れないだろう。

イ・ヨンビン記者

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  • ▲写真=大韓サッカー協会のエンブレム

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