野球の日本代表チームをワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝に導いた大谷翔平(28)=ロサンゼルス・エンゼルス=が米国進出当初、現代自動車のセダン「ソナタ」に乗っていたことが26日、韓国のインターネット上で再び話題になった。
大谷は今回のWBCの試合で日本代表チームの投手兼打者という「二刀流」で活躍、人気が爆発している。大谷は実力・ルックス・人間性などあらゆる面で完ぺきだと評価されている。こうした中、大谷の質素な面が最近、韓国人ファンのハートをとらえたのだ。
日本の写真週刊誌FLASH(フラッシュ)は2018年5月1日、「大谷翔平『通勤カー』はたった200万円の韓国製セダン」という見出しの記事を掲載した。同誌はロサンゼルス・エンゼルス入団後、大谷の年俸は10年総額で数百億円になると言われているのにもかかわらず、「大谷の“ふだん”は変わらない」と伝えた。そして、大谷が高級車ではなく200万円ほどの現代自動車製セダン(ソナタ)に乗っている、と紹介した。当時撮影された写真には、大谷がソナタの助手席に乗り降りする姿が写っている。
これは、大谷が直接リクエストして球団側から提供された車だという。この報道によると、当時の球団関係者は「もっといい車を」と提案したそうだが、大谷はこれを断ったとのことだ。大谷は2019年に運転免許を取るまでこの車を使っていたという。当時は免許がなかったため、運転は日本人通訳が担当し、大谷はいつも助手席に座っていた。その理由は、「後部座席でエラそうにするのがイヤだから」だという。
このようなエピソードを知った韓国のコミュニティー・サイトのネットユーザーたちは「質素でもあるなんて、短所がない」「年俸が高額なのにぜいたくをしない姿がカッコいい」「大谷にとっては『外車』を選んだのだから、本人なりにぜいたくをしたと思ったのかもしれない」「『みえ』がなさそうなので、見ていて気持ちがいい」などのコメントを寄せている。
一方、2018年にこの記事を読んだ日本のネットユーザーたちは当時、同国のコミュニティー・サイトに「私ならもっと高い車に乗る」「いくら新人だとは言え、意外な選択だ」「大谷は車のロゴの『H』を見てホンダだと思ったのではないか」「大リーグに行ってもぜいたくをしない姿がカッコいい」などのコメントを書き込んだ。「体格が大きいから韓国人かなと思っていたが、やっぱり」と冗談を言うネットユーザーもいた。
免許を取得した後の大谷はテスラのモデルXを使っていたという。現在はポルシェとスポンサー契約を結び、ポルシェの車を利用している。今年の年俸は3000万ドル(約40億円)で、今回のWBC優勝賞金の10倍に達する。米スポーツ専門メディアESPNは「大谷は野球史上、最も優れた才能を持つ選手」「WBCで彼が世界最高の選手だということがいっそう明らかになった」と評価した。
チョン・チェビン記者