吉田憲一郎会長をはじめとするソニー経営陣が6日、サムスン電子半導体事業所を訪れた。ソニーはサムスン電子のメモリー半導体の客先であり、未来事業と位置づけるモビリティー分野でサムスンとの協業を話し合ったと予想される。
IT業界によると、ソニー経営陣は京畿道平沢市にあるサムスン電子半導体事業所を訪れ、慶桂顕(キョン・ゲヒョン)社長(DS部門長)、李禎培(イ・ジョンベ)メモリー事業部長ら半導体部門の経営陣と会った。吉田会長は忠清南道牙山市のディスプレー事業所も訪れたという。
ソニーはイメージセンサー市場ではサムスンと競合関係にあるが、サムスン電子、サムスンディスプレーからそれぞれメモリー半導体、テレビパネルの供給を受ける協力関係にある。慶代表は昨年11月、東京のソニー本社で吉田会長と会っており、今回の訪問は一種の「答礼訪問」の性格と言え、次期事業を議論する目的だったもようだ。業界はホンダと自動運転車の開発に乗り出したソニーが車載メモリー半導体分野でサムスン電子と協力する可能性が高いとみている。サムスン電子は2025年に車載メモリー半導体分野でトップを目指している。
朴淳燦(パク・スンチャン)記者