「40円で彼氏をレンタル」…中国のバレンタインデー・サービスが物議

 中国のあるショッピングセンターがバレンタインデーに「彼氏レンタル・サービス」を実施したため、一部で批判の声が上がっている。

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などによると、中国河南省のあるショッピングセンターでは14日、バレンタインデーということで彼氏のレンタル・サービスを行ったとのことだ。

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 ショッピングセンター側は「バレンタインデーを記念して計画されたイベント」「(選択した男性スタッフと)写真を撮ったり、買い物したりもできる」と説明した。サービス利用料金は45分間で2.14元(約40円)だ。利用者1人に男性スタッフ1人だけが割り当てられ、ショッピングセンターの外へ一緒に出ることはできない。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で公開された同サービスの紹介動画を見ると、スーツ姿の男性たちがピンク色のステージに立っているのが分かる。それぞれQRコードが付いた柱の横に立ち、自分を選んでくれる客を待っている。サービスを利用する女性は好みの男性のQRコードをスキャンして利用料を支払った後、与えられた時間内でショッピングセンターでのショッピングをしたり、食事をしたりすることができる。

 SNS「ウェイボー(微博)」などでこのサービスを取り上げているネットユーザーたちはさまざまな意見を投稿している。「私も利用してみたい」「なかなかいいマーケティング」などの反応もあったが、非道徳的だという批判も多数あった。批判派の人々は「とんでもない発想だ」「むしろ紹介サービスをした方がいい」などとコメントしている。

 動画が話題を集めると、専門家らの批判も相次いだ。南京大学社会学部の胡小武副教授は「このサービスは公共の秩序と風俗を損なう恐れがある」「独身女性たちに買い物を誘導する商術に近い」と語った。

 また、ウー・シャオペイ弁護士は「中国の法律では、このような雇用行為を明確には禁止していない」「ただし、社会公益または公共秩序の原則に違反する行為には刑事責任を負わなければならない」と述べた。

 だが、中国でこうしたサービスが行われたのは初めてではなかった。2017年のクリスマスにも中国の海南省にあるショッピングセンターでこれと同様のサービスが行われたことがある。この時の利用料金は1時間当たり1元(約20円)だった。

チョン・チェビン記者

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