【NEWSIS】済州市で配達員の機転で練炭によるガス中毒の住民の命が救われたエピソードが話題になっている。
済州消防署によると、配達員のカン・スンホさん(35)は1月19日午前10時半ごろ、済州市老衡洞で住民Aさんから「着火用の練炭と焼酒(ソジュ・韓国式焼酎)などを配達してほしい」という注文を受けた。
カン氏は当時、Aさん宅の前で品物を渡した。同時に配達の際、Aさんの顔色が良くないことを確認。配達した品物に着火用の練炭があったため、念のため警察に通報した。
通報を受けた警察は、済州消防署の救急隊と共にAさん宅を訪問した。警察がドアを数回たたいたが、人の気配や反応がなかったため、強制的にドアを開け、家の中で練炭によるガス中毒で意識を失ったAさんを発見し、応急処置に取り、済州市内の病院に搬送した。
病院で治療を終えたAさんは現在、日常生活ができるまでに体調が回復した。
配達品を置いて立ち去ることもできたが、カン氏の通報のおかげで大切な命を救うことができた。ヤン・インソク済州消防署長は「通報が大切な命を救った。火災、救急など事故が疑われる場合、119番通報をお願いする」と述べた。
オ・ヨンジェ記者