トルコとシリアの国境地帯でマグニチュード(M)7.8という強い地震が発生した6日(現地時間)、反体制派が掌握している地震被害地域にアサド政権軍が爆撃を加えていたことが分かった。中東専門メディアのミドル・イースト・アイ(MEE)などが報じた。
報道によると、アサド政権軍は同日、震源地のトルコのカフラマンマラス県パザルジクから約112キロメートル離れたシリア北部アレッポ県マレアを爆撃したとのことだ。マレアはシリア反体制派である自由シリア軍(FSA)が掌握している都市だ。MEEは現地消息筋の話として、「この日、地震が発生してから2時間も経っていない時点で砲弾4-5発がマレアに落ちた」「戦車など軍用車両5台が同日、シリア南部スウェイダの方へ向かう姿も目撃された」と伝えた。ただしMEEによると、今回の攻撃で大きな被害はなかったとのことだ。
英下院外交委員長のアリシア・カーンズ議員は「強い地震の余波がある中、反体制派が掌握した村が攻撃を受けた」「これはシリアのバッシャール・アル=アサド大統領の冷酷で極悪な命令によるものだ」と主張した。ジェームズ・クレバリー英外相も「まったく容認できない攻撃だ」「再びこのような事態が発生しないよう(アサド政権に)強力な制裁を加える」と批判した。
シリア領土は現在、アサド独裁政権が支配する地域、反体制派掌握地域、トルコ占領地域などに分かれている。シリアでは2011年の「アラブの春」の余波で大規模な反政府デモが発生、翌年反体制派が第2の都市アレッポを掌握し、内戦が長期化している。この10年間の内戦により約50万人が死亡した。
キム・ドンヒョン記者