京畿道城南市の大庄洞事業を巡り、「李在明(イ・ジェミョン)城南市長(現・共に民主党代表)側の持ち分があると聞いた」と法廷で証言した南旭(ナム・ウク)弁護士(天火同人4号オーナー)は22日、自身の証言を虚偽だと主張する民主党に対し、「違うとばかり言いながらなぜ偽証罪で告訴しないのか」と反論した。南氏は自宅前で記者団の取材に応じ、「法廷での発言には責任を負う」と強調した。検察での取り調べとは異なり、法廷で証人がうそをつくと偽証罪で刑事処罰の対象となる。自分の証言が正しいと主張した格好だ。
南氏は21日、大庄洞事件の裁判で「2015年1月から天火同人1号は李在明城南市長(当時)側の持ち分だと金万培(キム・マンベ)氏(火天大有大株主)から聞いた」と証言した。これは南氏が昨年の検察による取り調べで「李代表側の持ち分については知らない」と供述したのと食い違う。
その理由について南氏は「1年前は李代表が支持率1位の大統領選候補だった。さらに、私はその方面に大統領選の政治資金まで出した状況なので、話すことができなかった」と語った上で、「私が陳述を覆したのは(李代表側の持ち分に関する)ただ一点だけだ」とし、「残りはこれまでの調査で既に話したか、以前に言わなかった事実を今話しているだけだ」とした。
民主党は21日の南氏の法廷証言について、「荒唐無稽なシナリオだ」と非難した。これに対しても、南氏は「13年間にわたり起きたことを全てでっち上げて話したとすれば、(シナリオライターとして)文壇に登場していただろう」とし、「偽りの陳述で他人に責任を転嫁する考えはない」と述べた。南氏はまた、「事実関係が明らかになり、他人の責任が増すため、私を悪く思っているようだが、だからといって他人が私の懲役の身代わりになってくれるわけではないじゃないか」とも話した。
南氏は金万培氏が「大庄洞事業に李代表側の持ち分はない」との立場を守っていることについては、「『会長(金万培)』が最も多くの株式を保有しているのに、本人が(李代表側の持ち分を)知らないと言うなら、なぜ株式を多く保有しているのか」と指摘した。南氏は「21日の裁判終了後、金万培氏が私に『私はそんな話(李代表の持分)はしていない』と言った。あの人物(金万培氏)の本音が分からない」と話した。
南氏は同日、自分は大庄洞事業の資金源であり、金万培氏が市議会などを相手にした対官業務、ユ・ドンギュ前城南都市開発本部企画本部長が許認可と事業選定、チョン・ヨンハク会計士が事業構造の設計をそれぞれ担当したとも説明した。
南氏は李在明代表の熱狂的支持者が「怖い」と漏らした。南氏は「拘束されているから知らなかったが、熱狂的支持者がナイフを持って追いかけてくることもあり得ると誰かから言われた」と話した。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者