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このように、韓国で栽培農家が増えたために需要を供給が上回り、品質低下につながっているのはシャインマスカットだけではありません。ハンラボンやアロニアなども同様のパターンで消費者にそっぽを向かれていますが、供給過剰を防ぐ方法はないのでしょうか。
ユン・ジェミン記者がお伝えします。
【TV朝鮮動画】ハンラボン・アロニア・新高梨…栽培農家増えては暴落の繰り返し
(記者リポート)
味が甘くて香りもさわやか。ハンラボンは済州島を象徴する高級フルーツでした。ですが、今は違います。1995年に6.5ヘクタールだった栽培面積はこの10年間で170倍に激増しました。
一部の農家では、できるだけ早く出荷してより多く稼ごうと、酸味が残っているものも出荷しました。ハンラボンは「酸っぱいかんきつ類」という汚名を着せられることになってしまいました。
「王様の実」と呼ばれていたアロニアはもっとひどいです。2013年に151ヘクタールだった栽培面積が2017年には12倍、生産量は75倍も増えました。
しかも、自由貿易協定(FTA)で安い輸入物まで入ってきて、価格は90%以上も暴落しました。
秋夕(チュソク=中秋節)に合わせて高い値段で取引される新高梨も、熟す前に早々に出荷したり、成長促進剤を使ったりするケースが多いです。
消費者たちは味が変わってしまった農産物の品質を信頼できずにいます。
キム・ジヘさん/ソウル市竜山区
「味はかなり変わったと感じました…やっぱり栽培に何か違いがあるんじゃないかと思いながら買うことになります」
栽培する農産物の偏りを防ぐために、政府や自治体が教育・キャンペーンに乗り出すこともありますが、強く介入するのは困難です。
農林畜産食品部関係者
「栽培に気を付けるようにという信号を送ると、農家の方々からは不満が生まれます。『ほかの農家がたくさん稼いでいるというから自分もやろうとしているのに、なぜ政府が止めるのか』って」
目の前の利益ばかり追えば、結局は消費者からそっぽを向かれるようになります。その損害はすべて農家が被ることになります。
テレビ朝鮮 ユン・ジェミンでした。
(2022年11月17日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)