韓国の伝統仮面劇「タルチュム」が、韓国の無形文化財としては22番目にユネスコ(国連教育科学文化機関)人類無形文化遺産代表リストに載ることが確実視されている。ユネスコは1日、無形遺産委員会傘下の評価機関による審査の結果、「韓国のタルチュム(Talchum, mask dance drama in the Republic of Korea)」が「登録勧告」判定を受けたと発表した。
最終的に登録されるかどうかは今月28日から12月3日にかけてモロッコのラバトで開かれる第17回無形文化遺産保護政府間委員会において決定されるが、登録勧告判定が覆されることはほとんどない。
韓国が登録申請した「韓国のタルチュム」は合わせて18種目で、楊州別山台ノリ、統営五広大、固城五広大、江陵端午祭中の「官奴仮面劇」、北青獅子ノルム、鳳山タルチュム、東ライ(草冠の下に徠のつくり)野遊、康レイ(令に羽の字)タルチュム、水営野遊、松坡山台ノリ、殷栗タルチュム、河回別神クッタルノリ、駕山五広大の国家無形文化財13種目と、退渓院山台ノリ、醴泉青丹ノルム、晋州五広大、金海五広大、束草獅子ノリの市・道指定文化財5種目からなる。
ユネスコ側は、「韓国のタルチュム」について▲踊り、歌、演劇を合わせた総合芸術であること▲観客とのコミュニケーションを重視し、社会を批判する役割を果たしたことを評価し、さらに▲地域の方言や民謡を含んでいることから、地域のアイデンティティー強化にも影響を及ぼしていると評した。また、韓国の登録申請書について「特定の無形遺産の代表リスト登録がどのように無形遺産全体の重要性に対する可視性と認識を高め得るか、よく示している」と称賛した。
兪碩在(ユ・ソクチェ)記者