歴代の韓米連合司令部副司令官の集まりである「連副会」は18日、韓国野党・共に民主党の金炳周(キム・ビョンジュ)議員が最近韓米日連合訓練を非難している問題について「事実を歪曲(わいきょく)して親日レッテル貼りの材料にしている」と批判した。金議員は予備役の元陸軍大将で文在寅(ムン・ジェイン)前政権では韓米連合司令部の副司令官を務めた。連副会は金議員が発言の撤回、あるいは遺憾の表明などを行わない場合、連副会からの除名を含む対応に乗り出す方針だ。
【写真】旭日旗を掲揚して仁川港に入港した海上自衛隊練習艦かしま(2007年9月)
金議員は先日行われた韓米日訓練について「韓米日軍事同盟をやれば日本の自衛隊が韓国にやって来るかもしれない」「中国とロシアがさらに反発し北朝鮮の非核化が難しくなる」などと発言した。これらの発言を受け連副会はこの日、ソウル市竜山区の韓国国防部(省に相当)の陸軍会館で緊急の会議を招集し「仮定の状況を持ち出して現実を歪曲し、世論を間違った方向に導くことは韓国軍出身の政治家として守るべき線を越えた行動だ」「これ以上安保を害する言行を続けてはならない」と指摘した。
連副会はさらに「本当に元四つ星将校だったのか疑われるほど懸念すべき言動だ」とした上で「韓米日訓練は加重する北朝鮮の核とミサイルの脅威に対抗するためには何としても必要だ」とも主張した。ある元韓米連合司令部副司令官は「韓米日連合訓練は文在寅政権の時も何度か実施された」「その事実を知らないはずがない金議員が針小棒大式に『親日訓練』などと先頭に立って発言するのは良心に反する行動だ」と非難した。
連副会は近く金議員を呼び、今回の問題について説明を聞く方針だ。この会議には李相薫(イ・サンフン)元韓国国防部長官をはじめ、金振永(キム・ジンヨン)氏、イ・ジョンオク氏、金秉寛(キム・ビョングァン)氏、鄭承兆(チョン・スンジョ)氏ら予備役大将を含む歴代の連合司令部副司令官8人が集まった。李元長官は「金議員の発言で多くの軍人たちが大きな羞恥心を感じたという話を聞き、急きょ会議を開くことになった」「いくら政治家になったとしても、党を越えて協力すべき国の安全保障問題を政争の道具とし、これを害することをしてはならない」と述べた。韓国軍関係者などによると、連副会だけでなく陸士総同窓会、星友会などでも金議員とその言行について話し合われたという。
盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者