台風11号(アジア名:ヒンナムノー)が6日未明から朝にかけて韓半島(朝鮮半島)に上陸すると予想されている中、先に台風11号の威力を身をもって経験したある日本人の警告文が注目を集めている。
日本人Aさんは2日と3日の二日間にわたり、自身が経験した台風被害と、自ら撮影したとみられる現地の写真を数枚掲載した。そして、「韓国の皆さんへ」という言葉で始まる文章を書いた。
【写真】台風11号で被害、日本人Aさんが現地で撮影したとみられる写真
Aさんは「非常に強い台風が韓国に向かっている。済州島では風速が毎秒60メートルになるかもしれないそうだ。日本に最大風速が毎秒57.5メートルの台風が来た時は、大きな鉄板がまるで紙のように飛んだ。トラックもひっくり返った。絶対に外に出ないでください」と投稿した。
そして、「木が大量に倒れて道路が通行できなくなることもある。木を切る道具と運搬する車を早く準備した方がいい」「山の中で暮らしている人は、できれば事前に避難してほしい。道路にたくさんの木が倒れたら助けを求めるのは難しい」と伝えた。
また、「強風によってさまざまな被害が発生する。最大限の措置を講じてください」「困ったら人に助けを求めてください。あなたの命と財産を守ってください」とも書いた。自動翻訳機の助けを借りたもののようで、やや不自然な文章もあったが、Aさんはこの文章をすべてハングルで書いていた。5日現在、1万4000回以上シェアされ、約4500人が「いいね」をクリックしている。
Aさんが掲載した写真には、台風11号で被害を受けた現地の様子が写っている。大型のキャンピングカーが強風に吹き飛ばされる様子や、厚いフェンスが倒れる様子、根こそぎ倒れた木々が道路を覆っている様子などだ。壊れた建物のがれきが木に刺さっている写真もあった。
台風11号は沖縄本島を通過する際、さまざまな被害をもたらした。強風で高齢者など4人が転倒して病院に移送されたり、倒れた木が道路のあちこちを覆い、通行が規制されたりした。一部地域には1時間あたり50ミリメートルの雨が降り、豪雨警報が発令され、30万人以上の高齢者などを対象に避難指示が下されたりもした。
気象庁によると、台風11号は5日午後7時、済州特別自治道西帰浦市の南方140キロメートルの海上を通過し、時速35キロメートルで北北東へ進んでいる。同時刻時点の中心位置との距離は済州島200キロメートル、慶尚南道統営市410キロメートル、釜山市480キロメートル、慶尚北道浦項市570キロメートル、鬱陵島780キロメートルだ。中心気圧は940hPa(ヘクトパスカル)、最大風速は毎秒47メートル(時速169キロメートル)で、強度は「非常に強い」となっている。
台風11号が済州の最も近く通過する時間は5日の夜遅くから6日早朝にかけてとみられる。また、慶尚南道の海岸に最も接近する時間は6日早朝から朝にかけてと予想されている。予報通りなら台風11号は6日午前0時に西帰浦市の東方60キロメートルの海上を通過し、午前6時ごろ釜山市の西南西50キロメートル地点に上陸することになる。この時の中心気圧は950hPa、最大風速は毎秒43メートルになるものとみられている。
ムン・ジヨン記者