朝鮮日報とソウル大学社会発展研究所の調査によると、「結婚は必ずしなければならない」という考えについても、20-30代女性の64.5%が反対したとのことだ。事実、ソウル市内の大型病院で看護師をしているパクさん(26)は「結婚したら自分の人生を主体的に決めることができないだろう」という理由で非婚の道を選んだ。将来は国際機関で働きたいというパクさんは「配偶者がいたら、何かを決める時に配偶者の意見を聞かないわけにはいかない。私の人生にほかの利害関係者ができるのは嫌だ」と語った。中小企業の会社員パクさん(27)も6年以上付き合った男性がいるが、「私の人生の優先順位は1位が自分、2位が家族、3位がキャリアで、結婚は4位」と言った。
若い女性たちはまた、結婚が男性にとってだけ得なものだと思っている。共稼ぎでも家事・育児の負担は女性の方がはるかに重いからだ。統計庁によると、2019年基準の共稼ぎ夫婦の場合、女性は家事労働を一日平均3時間7分していた反面、男性は54分だけだった。女性の多いインターネット・コミュニティー・サイトでは「ワンオペ家事、ワンオペ育児に泣いている」「共稼ぎなのに家事は私が全部やって、夫は皿を洗っただけで恩着せがましく言ってくる」という投稿がひっきりなしに続く。
結婚を希望する女性たちも「男性に従属する結婚はしない」と言っている。来年結婚する公務員のイさん(29)は新居の伝貰資金もお相手の男性と半分ずつ負担し、結婚式と新婚旅行にかかる費用もカップル通帳に半分ずつ入れたお金から払うことにした。イさんは「男だからという理由で費用をたくさん払わせるのは嫌」「公平に負担してこそ、家庭での発言力も強くなるし、家事・育児の負担も平等にできる」と言った。地方の放送局で働くキムさん(30)は3年間付き合った男性と年末に結婚する。ソウルに勤務地を移す計画だったので、当初は結婚するつもりがなかったが、お相手の男性が「君の夢のためなら僕もソウルに勤務地を移す」と言ってくれて、考えを変えた。キムさんは「結婚が自分の夢の障害になるとしたら、決して選択しなかっただろう」と語った。
〈特別取材チーム〉金潤徳(キム・ユンドク)週末ニュース部長、キム・ヨンジュ社会政策部次長、ピョン・ヒウォン産業部次長、キム・ギョンピル政治部記者、ユ・ジョンホン社会部記者、ユ・ジェイン社会部記者、ユン・サンジン社会部記者