韓国で7日から、トラック運転手の労働組合「全国運送産業労働組合貨物連帯」(貨物連帯)の全面ストライキが始まり、現代自動車の水素自動車「ネクソー」のユーザーらが水素を充填できないというピンチに見舞われている。
韓国産業通商資源部(省に相当)は、貨物連帯のストによって韓国南部の麗水、蔚山などへの水素供給に支障が出る可能性があるとして、水素ステーションの情報提供アプリを通じ、水素自動車ユーザーに対しスト開始前に水素を充填するよう呼び掛けていた。
現在、韓国のほとんどの水素ステーションは、水素の貯蔵・運送を担う専用のトレーラーで水素の供給を受けている。そのため今回の全面ストにより、水素自動車の充填がストップしかねないという懸念が高まったのだ。
水素車のユーザーらはストが始まる前に充填を済ませたようが、複数の水素ステーションではスト初日から水素の供給に支障が出たとの声も上がった。ネクソーは1回の充填で609キロを走行するが、ストが長引けば状況が悪化することが懸念される。