韓国観光公社東京支社が先月26-29日に実施したオンライン・アンケート調査(1500人回答)では、「(ビザなし観光再開前でも)観光ビザを取って韓国に行く」という回答が22%に達した。同公社の鄭辰洙(チョン・ジンス)東京支社長は「観光ビザ申請の熱気がこれほどなら、ビザなし訪問再開時に韓国を訪れる日本人観光客は爆発的な数になるだろう」と予想している。
観光ビザ申し込みのために並んでいた日本人の90%は女性だった。これらの女性たちはK-POPなど韓流文化の熱心なファンで、「男性アイドルグループDKZ(ディーケージー)に日本にもファンがいるということを知らせたい」「韓国のアイドルのソウルコンサートをもう予約した」と速やかなビザ発給を希望していた。ある女性は「BTSのため一日でも早く韓国に行きたくて、6月末から7月上旬までの飛行機のチケット複数予約した」と言った。ビザが出たらできるだけ早く韓国に行こうと、無駄になるチケットが出るのを覚悟して複数の時期のチケットを買ったということだ。円対ウォンの為替レートは2019年に一時100円=1150ウォンまで円高が進んだが、最近は円安により100円=960ウォンとなっている。仁川-成田間の航空券の価格は6万円台まで引き上げられた。しかし、これらの人々は「旅行で韓国に行くのを長い間待っていた」「費用は大きな問題ではない」と語った。
航空業界は増える韓国行き旅行客の需要に備えている。アシアナ航空は韓日航空路線にエアバスA321(180席)の代わりに座席が多いA330(290席)を投入した。大韓航空は、週に10便運航していた仁川-成田便の増便を準備している。駐日韓国大使館は代行申請などビザ発行手続きを簡素化する案を検討し始めた。未明から約100人が集まった大阪の韓国総領事館は同日午後から訪問予約制を導入した。
東京=崔銀京(チェ・ウンギョン)特派員