韓悳洙氏の首相任命同意案、候補指名から47日目に可決

共に民主党、激論の末「賛成」を党論に決定

国務調整室長に尹ジョン源氏内定…文政権時に青瓦台経済首席秘書官

韓悳洙氏の首相任命同意案、候補指名から47日目に可決

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の初代首相候補に指名された韓悳洙(ハン・ドクス)氏の首相任命同意案が20日、国会で可決された。国会は同日、本会議を開き、在席250人中、賛成208票、反対36票、棄権6票で同氏の首相任命同意案を通過させた。同氏が候補者に指名されてから47日目、尹錫悦政権発足から10日目にしての可決だ。

 巨大野党として今回の任命同意案可決の鍵を握った共に民主党はこの日、3時間余りにわたり議員総会を開いて激論を繰り広げた。賛否が拮抗(きっこう)して表決を行った結果、「承認」を党論と定めた。共に民主党の尹昊重(ユン・ホジュン)共同非常対策委員長は「我々が首相任命同意案に賛成することにしたのは、韓悳洙候補者がそれにふさわしい資格を備えているからではない」「首相の座を長期間空席にしておけないという点や、何が何でも新政権の足を引っ張ったり、邪魔したりする意思が野党(共に民主党)に全くないことをはっきりさせるためだ」と言った。共に民主党の同日の韓悳洙氏首相任命同意案承認は6月1日の地方選挙を意識したものだ、という見方もある。

 一方、首相補佐機関である国務調整室室長(長官級)には、尹ジョン源(ユン・ジョンウォン)企業銀行長(61)が有力だとのことだ。経済官僚出身の尹ジョン源氏は文在寅(ムン・ジェイン)政権時に青瓦台(大統領府)経済首席秘書官を務めた。2018年6月に青瓦台経済首席秘書官に起用されたが1年で交代となったため、「政策基本路線をめぐって政権主流派と不仲なのでは」といううわさが当時、飛び交った。尹ジョン源氏は韓悳洙氏が推挙したと言われている。与党関係者は「韓悳洙氏が組閣と大統領室参謀の人選で名前を明示して推挙した人物が2-3人いる。そのうちの1人が尹ジョン源氏だ」「前政権にかかわっていたが、能力を考慮した人事という面がある」と語った。尹ジョン源氏はソウル大学経済学科を卒業し、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で経済学博士号を取得した。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者

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