台湾の情報機関、国家安全局(NSB)のトップが、中国の考える完全な統一について、日本と領有権を争う尖閣諸島(中国名:釣魚島)まで奪還することだと述べ、波紋が広がっている。
日本が実効支配している尖閣諸島は中国と日本が領有権を争っている地域だ。日本は2012年、尖閣諸島のうち魚釣島、南小島、北小島の三つの島を国有化し、この地域の領有権をめぐって中国と対立している。
自由時報や連合報など複数の台湾メディアは17日、NSBの陳明通局長が16日に立法院(国会)外交国防委員会で冒頭のように述べたと報じた。陳局長は、立法院外交国防委での業務報告前に行われたメディアとのインタビューでこの件に言及したという。
陳局長は、中国が台湾を攻撃した場合、尖閣諸島まで武力行使の範囲に含まれるとの見方を示した上で、地域の安全保障問題において日本は傍観者ではなく当事者だと述べた。
イ・ヨンソン記者