「被疑者李在明、キム・ヘギョン」…京畿道庁の公務用クレジットカード疑惑の捜索令状に明記

 李在明(イ・ジェミョン)元京畿道知事の妻キム・ヘギョン氏による京畿道庁の公務用クレジットカード私的流用疑惑を調べている警察が先月、京畿道庁を捜索した際に提示した捜索令状に李元知事夫妻がいずれも「被疑者」として記載されていたことが5日までに分かった。

 警察は2人が約5億5000万ウォン(約5630万円)の国庫損失を生じさせた疑いで捜査しているという。京畿南部警察庁反腐敗捜査隊は4月4日、約10時間にわたり、京畿道総務課、調査担当官室、医務室などを捜索した。

 国民の力は昨年12月、キム・ヘギョン氏が飲食物の配達や家事など私的な事柄に京畿道の公務員を動員し、個人の飲食代を京畿道の公務用クレジットカードで決済していたほか、他人名義で違法に処方せんを受け取ったなどとして、李元知事とキム・ヘギョン氏、京畿道の元秘書官らを国庫損失、職権乱用などの疑いで大検察庁に告発した。令状に記載された「5億5000万ウォン」には元秘書官が過去11年間、城南市、京畿道などで勤務して受け取った給与などが含まれているという。

 捜査関係者は捜索令状に李元知事を被疑者として記載したことについて、「被告発者の身分から被疑者に単純に転換したものだ」とした。法律専門家は「元秘書官の給与支給内訳究明など警察の捜査範囲は広いとみられる」と指摘した。

 京畿道は4月11日、「業務推進費不当執行関連特別監査結果」を発表し、私的使用が疑われる支出内訳が「少なくとも○○件、○○○○千ウォン」に達すると指摘した。京畿道は非公開としたが、摘発された件数は少なくとも70-80件、金額で700万ー800万ウォン程度とされる。

 李元知事側は「正常に支給された元秘書官の月給まで横領金額に含め、疑惑を膨らませた」と主張しているとされる。

イ・セヨン記者

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  • ▲李在明(イ・ジェミョン)元京畿道知事と夫人のキム・ヘギョン氏が昨年11月18日、ソウル・高尺洞で行われたプロ野球韓国シリーズ第4戦を観戦している。/国会写真記者団

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