韓国の若年富裕層、1人当たり資産66億ウォン・住宅1.7戸保有

韓国の若年富裕層、1人当たり資産66億ウォン・住宅1.7戸保有

 40代以下で金融資産を10億ウォン(約1億300万円)以上保有する韓国の「ヤングリッチ」の資産は1人当たり平均66億ウォンと判明しました。50代以上の「オールドリッチ」の平均資産(80億ウォン)よりは少なかったのですが、ヤングリッチが保有する不動産は平均1.7戸で、オールドリッチ(1.5戸)を上回りました。

 毎年富裕層の金融行動に関する報告書をまとめているハナ金融研究所は13日、ヤングリッチを分析した「2022コリアンウェルスリポート」を発表しました。最近仮想通貨、株式、新規株式公開(IPO)などで多額の収入を得たヤングリッチが多数登場しているからです。ハナ銀行の顧客1952人をオンライン、オフラインで調査したところ、131人がヤングリッチ、577人がオールドリッチでした。

 ヤングリッチはオールドリッチと明らかに異なるいくつかの特徴を示しました。まず、「ちりも積もれば山となる」式にこつこつと富を蓄えるのではなく、さまざまな所得源を設け、短期間に富を増やそうとする意向が強いことが分かります。ヤングリッチの資産形成に最も影響を与えたのは勤労所得(45%)だが、彼らは単一の所得源にだけ依存しているわけではありません。ヤングリッチの75%は「勤労所得と事業所得、相続・贈与、財産所得など2つ以上の方式で所得を得ている」と答えました。職場生活をしながら、賃貸収益や利子・配当所得など他の所得も得ているのです。複数の所得源を持つヤングリッチの平均年収は4億ウォンに達しました。金融資産の25%は株式に投資し、国内株式が80%を占めました。

 金融資産の場合、オールドリッチが預金と株式の次に保険、年金のような長期資産を好むのに対し、ヤングリッチは現金化が容易なマネー・マーケット・ファンド(MMF)など短期資産に多くの資金を投じていました。良い投資先が見つかれば、いつでも行動に移すことができるように「実弾」を余裕を持って確保している格好です。ヤングリッチの67%は「知人と投資情報を共有する」と答えました。プライベートバンカーも知人の推薦で訪ねてくることが多いということです。ヤングリッチの21%が仮想資産に投資しており、オールドリッチ(5%)よりは多かったのですが、投資額は大半が1億ウォン未満でした。

 銀行のプライベートバンカーは、オールドリッチとはDNAから異なるヤングリッチに対応するために苦労しています。あるプライベートバンカーは「年5%程度の安定的な収益を求めるオールドリッチに比べ、ヤングリッチは期待収益率が高く、海外投資に関心が高いため、その視線に合わせるのは容易ではない」と話しています。急速に増えるヤングリッチを取り込みたい金融機関の苦労も増大しています。

金垠廷(キム・ウンジョン)記者

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