韓国大統領選:2002年の検事詐称事件、KBSディレクターが李在明候補を告発

「選挙広報物で私の名誉を毀損」

 韓国与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補がかつて処罰された「検事詐称事件」のもう一人の当事者である、KBSディレクターのチェ・チョルホ氏が4日、李候補を名誉毀損(きそん)の疑いでソウル中央地検に告発した。

 この事件は2002年、盆唐パークビュー特恵分譲事件対策委執行委員長として活動していた李候補がチェ氏と共謀し、李氏が見ている前でチェ氏が現職検事を詐称して当時の金炳亮(キム・ビョンリャン)城南市長に電話をかけたというもの。これが原因で2人とも身柄を拘束され、李候補は罰金150万ウォン(現在のレートで約14万2000円)、チェ氏は宣告猶予の確定判決を受けた。当時、裁判所は「被告人(李候補)がチェ氏と共謀して検事の資格を詐称し、その職権を行使した事実が十分認められる」とした。

 この事件に関連して李候補は、選管委に提出した広報物の「前科記録」の部分に「テレビのディレクターが候補者をインタビューしていた最中に、担当検事の名前と事件の重要事項を尋ねたので教えてやったが、法廷で争った末、最終的に検事詐称を助けたとの判決を受けた」と記した。「検事詐称」はチェ氏の責任だという趣旨の記述だった。これについて中央選管委は今月3日、「自身の立場や意見を開陳したもの」だとして削除しなくてもいいという判断を下した。

 するとチェ氏は4日に2回目の記者会見を開き、「私の質問では足りないと感じられると、そのたびに李在明弁護士(当時)が追加で質問すべきことをメモ紙に書いて私に見せた」「望み通りの答えが出てきたら、李弁護士は指で丸を作って見せて満足そうだった」と反論した。さらに「李候補はうそをつくことを止めず、正確ではない選挙広報物をばらまいて虚偽事実の流布を続け、私の名誉を回復不能な状態にした」とも主張した。

イ・セヨン記者、ク・アモ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
あわせて読みたい